交通事故に遭ってしまった時、まずしなければならないことは警察への通報です。
基本的には加害者が通報すべきですが、加害者が、躊躇していたり動揺していたりする時には、被害者が通報しましょう。
このブログでは、そのやり方について、説明していきます。
出来る限り正確に事実や状況を述べましょう
警察は事故の処理をするとともに、被害者・加害者、双方の話を聞き、「実況見分調書」を作成します。
ここで警察とのコミュニケーションをしっかりとることが、後々とても重要になりますので、出来る限り正確に事実や状況を述べましょう。
証拠品などがあれば提出し、実況見分にも積極的に立ち会ってください。
とはいえ、気が動転していたり焦っていたり、等で、冷静に話すことは難しいかもしれません。
また「自分のせいじゃない」と防衛本能が働いてしまう事も、「たいしたことじゃない、大丈夫」と穏便にすませたいと強く思う事もあるでしょう。
しかし、この時の供述がのちの損害賠償額に大きく影響することもあるので、冷静に対処して、出来る限り、事実や状況を正確に回答するようにしましょう。
あいまいな回答や事実と異なる回答をしてはいけません
警察官に質問された場合、わからないことや思い出せないことを無理して答える必要はありません。
あいまいな回答や事実と異なる回答をしてしまうと後々不利になってしまうこともありますので、わからないまま、「はい」と答える事やサインをしてしまう事は止めてください。
警察官は中立の立場で、被害者と加害者を取り調べる事とされています。
ところが、実際には、加害者の調書とつじつまを合わせてまとめられたり、事実とは異なっている場合もあります。
そのような納得がいかない場合には訂正を要求して下さい。
また警察官は、取り調べの際に供述書の書式に沿って質問をしてきますから、わからない質問に対して回答を求められた時には、無理して答えようとせず、はっきり「わかりません」と答えてください。
けれども、供述が「わかりません」ばかりの回答だと、加害者側の発言が中心となってしまう事もあるので、できるだけ、事実・状況を正確に思い出して回答して下さい。
「診断書」内容も損害賠償額に大きく影響します
次は、病院で作成してもらった「診断書」を速やかに警察に提出して下さい。
診断書の提出を受け、警察は事故を人身事故扱いとして、捜査・処理を進めていきます。
なので、病院から診断書を受け取ったら、実際よりも軽傷に書かれていないか、全治期間はどのくらいか、などを、すぐにチェックして下さい。
診断書の内容も損害賠償額に大きく影響しますので、自分自身の身体の状態と照らし合わせ、納得がいかなければすぐにその場で医師に質問し、診断書の内容について、確認・把握しましょう。
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